開発事例2:トラック受け付けブース

 自立型のトラック受け付けブースの開発事例を紹介します。
【特長】
 ・トラック乗車のまま、ドライバーの受付可能な高さ
 ・受付データ入力、表示に17型のタッチパネルを装備
 ・屋外用(注:直射日光の日除けと盤内の換気ファン、換気口を装備)
 ・寸法(高さ2515mm × 幅750mm × 奥行350mm、ただし、日除けは含まず)
ブース外観               図 ブース外観

【用途】
 ・工場、倉庫および貨物ターミナルにおいてトラックの入場および退場受け付け
 ・トラックスケールのドライバー確認用
ブース トラック寄り付き             図 トラックのブース停車時状態

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開発事例1:重機の遠隔操作

重機の電気制御の開発事例を紹介します。
【開発の目的】
 災害地域の重機作業において人的被害を避けるために重機(弊社範囲外)を遠隔操作する電気制御を開発しました。
 対象重機の特長は次のとおりです。
・ケーブルリールを搭載し、地上側からAC電源を引き込み、AC電源機器を使用
・ブームを搭載し、ブームの先にカメラを装着してカメラ監視を実施
・無線機により遠隔操作
重機外観           図 重機外観

【弊社開発範囲】
・有人運転と無線操縦による遠隔操作の併用をコントロールする制御盤(PLC内蔵)の設計、製作および車両搭載工事
・車両に引き込んだAC電源の分電盤の設計、製作および車両搭載工事
・カメラ機器(弊社範囲外)を収容する盤の設計、製作および車両搭載工事
・バッテリー充電器(注:AC電源入力)および車両バッテリーからAC電源を供給するインバータの車両搭載工事
キャビン内            図 運転席内の制御盤設置状況

【弊社開発の特長】
・重機の走行の有人運転と遠隔操作を切替て使用可
・ブームの遠隔操作
・車両バッテリーの充電に充電器(注:AC電源入力)と車両オルタネータとの併用
・AC電源停電時に車両バッテリーからインバータでカメラ機器に電源を供給

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マテハン機器との通信プロトコル

マテハン機器(自動倉庫、コンベア、無人搬送車など代表的)は上位の情報系システムと連動するために上位システムはマテハン機器と通信を行います。
 マテハン機器の通信相手として代表的なものはシーケンサですが、シーケンサの代表的プロトコルとして三菱MELSECコミュニケーションプロトコルがあります。このプロトコルは上位システム側で通信プログラムを作るだけでシーケンサ側で通信プログラムをユーザーが作る必要がないので多く利用されます。
例:MELSECコミュニケーションプロトコル
Melsec手順

 この例では上位システム(管理機)がTEXT1でシーケンサの読み込みコマンドを送信し、TEXT4でシーケンサからデータを読み込み、その後、管理機が読み込み完了したかその応答をTEXT2で返しています。(注:TEXT5は読込失敗したときにセットされるデータです。)
 この例は正常系ですが、これ以外に通信異常シーケンスがあります。信頼性を確保するため、プロックチェックコードや再送手順が決められています。

 通信媒体はシリアル通信(COMポート)あるいはLANソケットですが、プロトコルはアプリケーション側で実装します。

 マイコン搭載のマテハン機器の場合には経験上、個別手順による通信となるようです。私の経験では機器個別の簡易手順とBSC手順の方法がありました。

・簡易手順 ・・・ 上位システム側から指示を投げ、後は状態確認コマンドにより作業状態が完了したか監視するような方法。プロトコル自体にデータロスなどへのリカバリーが無いのでアプリケーション側で通信エラー時のリカバリーをする必要があります。
簡易手順

・BSC手順 ・・・ 伝送制御にBSCプロトコルを用い、コマンドをその伝文で送信する方法。

BSC手順

 上記いずれの方法もマテハン機器側の仕様によるので情報システム側で選択はできませんし、安易に簡単な方法を選択するとデータ間違いなどが発生するので信頼性の高い方を使用するべきです。

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