港湾向けカーゲートシステムについて

 港湾向けカーゲートシステムは外貿コンテナターミナルターミナル(コンテナ船が着岸して、輸出入のためにコンテナを積み下ろしする港)において外来のトレーラが引いて来るコンテナの搬入や搬出の受付を行うところ(ゲートと称す)で使用されるシステムです。一般にはゲートシステムと呼ばれています。

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<システムの特長>
以下の機器や機能で構成されています。
・コンテナの受付をドライバーがセルフ処理できる無人受付ブース
・コンテナの状態や傷などのチェックを行う人(チェッカーと称す)のチェック結果の入力を行うハンディー端末あるいはパソコン
・ドライバーの持参書類(搬入票、EIR)やコンテナの外観、コンテナ番号、車番を移すカメラ
・ドライバーに渡す印刷書類(EIRやプラカード)を印刷するブース(プリンタブースと称す)
・ドライバーの受付処理を集中処理する人(クラークと称す)のパソコン
・ゲートのシステムで管理するデータの保存、システム全体の管理をする処理が動作するサーバ

<効果>
・従来の人手による受付に比して大幅な効率向上(ゲートを常にフルレーン運用できる、受付処理時間の短縮、データの正確性アップ、クラークやチェッカーの手待ち削減)
・持ち込み書類やコンテナ、車番など写真データを電子保存・検索できる。ターミナルのセキュリティー記録として活用できる。
・ゲートの処理データの記録からゲート処理のスループットを計算でき、問題点の抽出や改善効果の把握に役立つ。

<導入状況>
現状、システムの導入はコンテナ取扱量が多いターミナルが主です。システムの導入費用や維持費が高額なため、大規模ターミナルでないと効果が出難いということがあります。

【ゲートシステム所在(敬称略)】
1. 青海公共バースC4 鈴江コーポレーション
2. 大井埠頭7号バース 日本郵船東京コンテナ・ターミナル
3. 南本牧埠頭MC1・2バース 三菱倉庫
4. 大阪夢洲C11バース 辰巳商会
5. 大井埠頭4号バース 東京国際コンテナターミナル(TICT)
6. 大井埠頭5号バース ワンハイラインズ
7. 博多港アイランドシティー
8. 新潟東港 新潟国際貿易ターミナル
9. 六甲アイランドRC6・7バース 日本郵船神戸コンテナ・ターミナル
10. 本牧埠頭BC 横浜港メガターミナル(YPM)
11. ポートアイランドPC-18 上組
12. 清水港
13. 名古屋港 飛島コンテナふ頭(TCB)
14. 大阪夢洲C10・11・12 夢洲コンテナターミナル(DICT)
15. 本牧埠頭D4 APL
16. ポートアイランドPC-16・17 神戸国際コンテナターミナル(KICT)

神戸国際コンテナターミナル殿の紹介動画がありました。ターミナル全般の説明がされています。この中でゲートシステムについての説明もあります。理解しやすくなっています。

URL: http://www.youtube.com/watch?v=fU0Mmy-jgp4

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